「Relater」に続いて2回目の出演ですね。

  はい。この前は、客演という立場だったんですけど、「Relater」が終わって
  ノスタルジアに入団しました。だから、劇団員としては初めての舞台。
  なんだか緊張します。

赤木さんは、舞台経験が豊富でしょう。それでも緊張しますか。

  ノスタルジアの舞台は緊張しますね。緊張して、力が入っちゃう。
  主宰からは「アタマは集中して、カラダはリラックスさせろ」ってよく言われ
  ます。何だか、頑張り過ぎちゃうんですよね(笑)。

中村さんなんかは、まったく緊張しないって言ってましたよ(笑)。

  由紀子は、初めからこの劇団でやってるからかな?羨ましい(笑)。
  僕は、俳優養成所の出身で、入った劇団も、バリバリの新劇系だったんです。
  当然、衣裳も小道具もセットもリアルなものを用意するわけです。
  たとえば、ピアノを弾くシーンがあれば本物のピアノを使う。
  それに、ひとりで何役もやらないし。もちろん、スローモーションやストップ
  モーションなんかもない(笑)。

苦手らしいですね、スローモーションやストップモーション。

  ノスタルジアに出るまでは、やったことないですからね。この前亡くなった
  ミヤコ蝶々さんの舞台に出させてもらったこともありますが、ミヤコ蝶々さん
  の舞台では、もちろん、スローモーションは使いません(笑)。
  東京や名古屋、大阪の小劇場系の舞台にも出たことがありますが、そういう
  手法はあまり使わなかったなあ。
  聞くところによると和歌山でもノスタルジアだけでしょ?いやあ、他の劇団に
  入れば良かった(笑)。

何年かプロの役者として仕事をしていた赤木さんからみて、ノスタルジアは
どうですか。


  いわゆるリアリズムの演技の引き出しだけじゃ、ダメなので、正直言って
  難しい。演出から言われることをこなすのに精一杯ですから。
  テンポの早さにはようやく慣れたけれど、まだまだ、この劇団では新人です
  はい(笑)。

岡崎の書く作品はどうですか。

  僕が関わったのは「Relater」と今回の「ラマンチャのカカシ」だけです。
  この2つからの判断になりますが、完成度は高いと思いますよ。
  東京、大阪の小劇場と比較しても、負けてはいないと思います。だから、僕
  たち役者が、もっと上手くならないといけない。

赤木さん、エッチで痛めた腰は、もう大丈夫なんですか?

  待ってよ、エッチって(笑)!そりゃあ、僕はスケベですけど、これは、ほんと、
  ギックリ腰なんだから。医者に診せたら、アルバイトか芝居のどちらかを辞めろ
  って。だからアルバイト辞めて、貧乏と腰の痛みに耐えながら芝居だけに打ち
  込んでるんですよ、僕は(笑)。
  まあ、公演当日までには治ると思います。

今回の舞台について。

  そうですね。舞台を観ていただいて、今の世の中を考えるきっかけになれば、
  いいなと思いますけど。

                                    (取材・文 nick)




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