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川崎さんは今回、演出助手と振付の担当ですね。 振付は、ほんと久しぶりです。最近のノスタルジアは、役者も歳を取ったので 踊らなくなってましたから(笑)。今回は、若い新人も増えたことだし、演出上も 必要だったので。 でも、踊るといってもダンスというわけじゃないんです。 「踊る女」とキャッチコピーがあったので、実は期待していたのですが。 すみません。「ラマンチャの」というタイトルに「踊る女」ですもんね。 ミュージカルだと思われた方もいるかもしれませんね。 先に謝っておきます(笑)。 ところで、演出助手は初めてですよね。 はい。演出助手と言っても特に何もしていません(笑)。演出の岡崎も役者と して舞台に立つので、岡崎の出ているシーンのチェックぐらいですね。 まず、代役を立てて、岡崎が演出をする。それから、実際に本役の岡崎が入る わけですが、演出した通りにできているかどうかをチェックして、違っていたら 指摘する。ほとんどそれだけです。 じゃあ、岡崎の演技を見る機会が多かったわけですよね。 そうですね。今回は役者としての岡崎をたっぷりと見させてもらいました。 どうでしたか? 何なんでしょうね、あの人は(笑)。びっくり箱ですよ。いろんなタイプの演技が 詰まっていて、何が飛び出すかわからない。危険です(笑)。 けれど、その演技の引き出しを自分で持て余しているようにも感じられる。 役者の岡崎を、岡崎と同じような感性で演出できる人間が、今のところ劇団に はいませんから。本当の意味での演出助手が必要ですね。 稽古場に何度かお邪魔していますが、みなさん本当に楽しそうですね。 楽しいですね。岡崎がずっと言い続けてる「本気で遊ぶ」ということが、みんな わかってきたからじゃないかな。必要以上に緊張するのは、かえってマイナス になるんです。本当にいいものを創るためには、リラックスしながら集中する ことが大事。今、稽古場の雰囲気がすごくいい。 本番が近づくといつもピリピリしていた岡崎が、今回はニコニコしていますもん ね。若手の女優が増えたからかもしれないけど(笑)。 今回の舞台について。 20世紀の最後の年の12月ですから、まさに世紀末です。この時期だから こそやっておくべき舞台だと思います。 今までより、ちょっと真面目なノスタルジアです(笑)。 (取材・文 nick) |